腰まであった長い髪の毛を切った。傷んだ部分をばっさりと、約30センチ。もう頭をふっても私の背中で髪の毛を感じることはできない。たまに風がふいて二の腕を触る髪の毛の感触が大好きだった。さようなら、私の傷みすぎた髪の毛。案外馴染みすぎていて、ほとんどの人が気づかなかった。これからもっと短くなっていく予感しかしない。姉も友人も恋人も「似合うね」と褒めてくれた。もうあんなにこだわってのばしていた長い髪の毛に未練などない。

先週千葉にサーフキャンプをしにいった。茅ヶ崎のお兄さんたちが誘ってくれて一緒に、一泊二日。初めて入る千葉のポイントは近くで見ると波が高くて私は何度もめげそうになった。サーフィンをやってメンタルを鍛えている。下手すぎて、やめたくなるけど、波に押される感覚を覚えてしまったらもっと上手くなったらどれだけ気持ちいのだろうかと興奮してしまって「うまくなりたい」でしかない。絵と一緒だ。うまくなりたい。自分の納得するまでやりきりたい。きっと生活の一部になってくれるはずだ。母とも、恋人とも、友人とも、サーフィンとも、絵とも「うまくやっていきたい」
実にシンプルだな、と思う。

昔の恋人からもらった3つの指輪を外して生活するようになった。誰も気づかない、私の大きな決断。