昨日は好きな人と電話して静かに泣いた。重力に逆らう事なく、涙の粒はまっすぐに落下する。別れたあとのほうがやさしい。というより、恋人じゃなくなった彼の声はとてもやさしく感じる。私はそのやさしさによりかかってしまう。離れて知る事がいくつもある。「なんで隣にいるのが私じゃないの」なんて言える立場じゃないのは分かっているから喉まででかかって、止める。そんな事を言ってもどうにもならない。彼に甘えてはいけないと思う。私が傷つけた、私の大事な人。暖簾に腕押しのような恋愛だと思った時もあったけど、今は違う。またあの背中や頬や唇に触れる事ができるのだろうか。その時、それらから温かさを感じられたら、それはすごく素敵な事だと思う。眠る時、涙が流れた跡が乾いてひっぱられて痛かったけど、そのまま眠った。翌日腫れているであろう顔の事を気にしないで思い切り泣ける無職期間もあと3日で終わる。2011年を迎える時は北海道旅行の疲れで眠っているだろう。来年はいくつか目標がある。小さい事でいうと、少し女らしくなること。大きな事でいうと私の仕事のためと、父のために少し勉強を。それからやり遂げなくてはいけない事少し。
ランニング途中の歩道橋から見える桜木町ランドマークタワーに思いを馳せて。今日も夕暮れが染めあげる世界の端っこで、なんとなく幸せなんだと、そう思う。